きらめく星と沈黙の月

今まで積み上げてきた努力が報われるも消えるも、今日この日にかかっている。


私たち3年生の夏の終わりも、今日この日に…。


「栗。お前なら大丈夫だ。つか、お前が打てなくても俺らが打ってやっから安心して行ってこい」


碧が男らしい言葉で栗ちゃんを打席に送り出す。


試合はまだ始まったばかりだというのに、球場は熱気に包まれている。


大観衆の中、栗ちゃんがバッターボックスに立った。


昨日のピッチャーに負けず劣らずの豪速球が、キャッチャーミットに吸い込まれる。


決勝だけあって、ピッチャーのレベルが高い…。


そんなピッチャーから、なんと、栗ちゃんがヒットを打った。


「栗ちゃん!!」


栗ちゃんは2塁で止まった。


幸先のいいヒットだ。


4番もそれに続き、ヒットだ。


いい流れが来ている。


ノーアウト、1,3塁。