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ついにこの日が来た。
闘いの幕開け。
夢への第一歩。
「っしゃ!!気合い入れていくぞぉぉ!!」
「おぉぉぉぉー!!」
栗ちゃんの声かけに、全員が気持ちを1つにする。
「碧、ちゃんと勝ってきてね」
「おう。任せろ」
初戦の記録員は陽菜だから、私は大雅と一緒にスタンドから応援だ。
次に会うのは試合が終わったあと。
笑顔で再会できるかどうかは試合にかかっている。
「ほな、あんま無理せず頑張りや。普通にやったら絶対勝てるから」
大雅の言う通り、藤北は序盤から快調だった。
投げれば連続三振ショー、打てば特大ホームラン。
そんな碧の活躍だけじゃなく、鉄壁の守備も光っている。
どんな打球でも食らいつき、アウトにする。
逆に、攻撃に転じると、一人がヒットを打てば続いて何人も勢いに乗り、大量得点。
「コールドやなこれ」
大雅の言った通り、5回が終わった時点で点差は10となった。
「まずは一勝。幸先えぇやん」



