きらめく星と沈黙の月

「ふぅ…」


【秘密なんてないよ】


ごめんね、碧。  


また嘘ついちゃった。


【ならいいや。変なこと聞いてごめん】


【大丈夫】


適当なスタンプを送って会話を終わらせたつもりだったけど、ピコンっとまた通知音が鳴る。


【桜子があの件で未だに傷ついてるって鈴宮が言ってた】
【甲子園出場を素直に喜べないって言ってたって言われた】
【ホントにそうなのか?】


短文が立て続けに送られてくる。


「あの女…」


私に秘密があると匂わせただけじゃなくて、碧の過去の傷をエグっていたんだ。


ホントに余計なことを─っ。


【バカじゃないの?】
【そんなわけないじゃん】
【あの件はもう終わったことだよ】
【掘り返さないでよ】


いちいち気にする碧も碧だ。


あんな構ってちゃんに騙されちゃってバカみたい。


でもこれで分かった。


1番あの件を引きずっているのは私じゃなく碧。


真相を知られるわけにはいかない、と。