「おい桜子!遅刻!」 


ワサワサと体が揺れる。


「ん…何…」


「遅刻すんぞ、起きろ」


ちこく……。


遅刻…?


「え…今何時…?」


てか、なんで碧がここに…?


あ…そうだ…昨日一緒に寝たんだっけ…。


「もう8時過ぎた」


……え…


「遅刻確定じゃん…。もっと早く起こしてよね」


「起こしてやっただけありがたいと思えっての。自転車ぶっ飛ばせばまだ間に合うから急げ」


と、勝手にクローゼットを開けて制服を取り出す。


「ちょっと!女の子のクローゼット勝手に開けないでよ!下着とか入れてるんだから!」


「誰が桜子の下着に興味あるんだよ。ほら、さっさと着替えて行くぞ」