とは言ったものの…。
寝れないんだけど……。
床で寝てたら凍死するとかなんとか言い出すから、結局二人でベッドに入っていて、かなりの密着具合。
すぐ近くに碧の顔があるのに眠れるわけがない。
「碧…狭くて寝れないから床で寝てよ」
なんでこんな心臓に悪い状況に…。
これじゃ一睡もできないまま朝が来てしまう。
「布団もないのに床で寝たら凍死するって」
「もっと暖房かけてあげるから」
「おやすみー」
「ねぇ、ちょっとっ」
脚とか腕が触れあってるんだけど。
碧は気にならないのかな。
私はドキドキして気になっちゃうのにな…。
こういう温度差を感じると、私はあくまでも幼なじみなんだと思い知らされる。
恋愛対象にはなっていないんだ、と。