きらめく星と沈黙の月

緊張して選考会どころじゃなくなっちゃうよ。


「別にいーじゃん。二人でこのベッドで寝れば」


「そうじゃなくてっ」


寝る場所がないとかそういう話じゃない。


「同じベッドで寝れるわけないでしょ?カップルじゃないんだから」


「じゃあ俺が床で寝るから。だめ?」


…そこまでして1人で寝たくないの?


……そんなに不安なの?


…そんな儚い瞳で見上げないでよ…。


「…わかったわかった。今日だけだからね」


母性本能ってやつなのかもしれない。


弱ってる碧を放っておけない。


「これで安眠だわ」


無邪気に喜んでる碧を見ると、いろんなことがどうでもよくなってくる。


碧が弱みを見せてくれるのも幼なじみの特権。


碧と一緒に寝られるのも幼なじみの特権。


もう、それでいいや。


恋愛としての“特別”じゃなくてもいい。


こんなふうに、側にいられるだけでいいんだ。