きらめく星と沈黙の月

「俺は、野球以外に興味がない。それでもまだ不安?」


……不安じゃない。


不安じゃないけど…っ。


今度は違う意味で苦しいや…。


「…桜子?」


「不安じゃないよ。大丈夫」


私は碧の彼女にはなれない。


結局、幼なじみでしかないんだ。


そりゃそうだよね…。


真剣に野球に向き合ってる碧に、好きだなんて言っちゃいけない。


私だってすべてを捨てる覚悟で、青春を野球に捧げる覚悟で、向き合わなきゃいけないんだ。




「んなことより、明日の選考会だよな」


碧がまたベッドに仰向けになる。


「大丈夫だよ。努力は絶対報われるよ」


ベッドの側に座り直し、碧を見つめる。


不安そうに目を閉じる横顔がとても綺麗だ。


「…今までにないくらいキツイ練習してきたじゃん。あれでもダメなら、今度はどうすりゃいいんだろうって」