きらめく星と沈黙の月

「あ、そうだ碧先輩。駅前の餃子食べに行きませんか?新メニューあるみたいですよ」


碧が食いつきそうな話題を振りながら、鈴宮さんは碧を連れてグラウンドを出ていく。


振り返り様に勝ち誇った笑みを浮かべながら─。


「……っ」


あの子は碧という人間が好きなんじゃない。


皆に人気の碧が好きなだけなんだ。


そんなやつにどうして…っ。


どうしてこんな悔しい思いをさせられなきゃなんないの…?


「悪い鈴宮!先帰って」


思い出したかのように碧が立ち止まった。


「忘れ物ですか?それなら私も一緒に─」


「ごめん。先に帰ってほしい」


碧……?


「冷たいなぁ。じゃあ明日は一緒に帰ってくれますよね?」


「んー、まぁ気が向いたら?とにかく今日はお疲れさん。また明日部活で」