きらめく星と沈黙の月

「蒼士先輩ならいけると思ったんですけどねぇ。案外あの人、一途な人だったみたいで相手にされませんでしたよ」


「そんなことは聞いてない」


まったく反省していないこの態度。


この子は絶対にまた同じことを繰り返す。


「そういうことなんで、入部届け出しますね。マネが足りてないみたいだから、皆歓迎してくれるんだろうなぁ」


「ちょっと待ってよ!絶対入部なんてさせない」


チームの和を乱されたくない。


今、本当に最高なチームができあがっているんだ。


真剣に野球に向き合っているわけでもない女がマネージャーだなんて絶対に嫌だ。


「そうですか。じゃあしょうがないですね。碧先輩に、月川先輩のヒミツ…教えちゃいますね」