─その帰り道。
「…ついてこないでよ」
「家が隣なんだからしょうがないだろ」
何だかんだで、二人の影が並んでアスファルトに映っている。
「鈴宮のことで怒ってるんだろ」
「……さぁね」
影の隙間を自転車が突っ切った。
「…オギと鈴宮が夏休みに揉めたんだ」
碧は、聞いてもない鈴宮さんのことを語り始めた。
「何でか分んねーけど、SNS上で鈴宮からメッセージが届いて、オギのことを相談された」
…SNSね……。
どうせ、オギがダメそうだから碧に乗り換えようとしてるんでしょ。
魂胆は丸わかりだ。
「その話、興味ないんだけど」
また、私たちの間を自転車が通った。
「仲裁してくれって内容だったから、俺は断った」
私の話は無視か。
興味ないっつーの。



