きらめく星と沈黙の月

「危ない!」

「桜子っ!!」


後方から声がして振り向くと、速球が迫ってきていた。


当たる─っ。


そう思ったけど、ぎゅっ目を閉じることしかできなかった。


……


「……あれ…?」


痛くない…。


痛みはおろか、ぶつかった感覚もなかったことを不思議に思い、恐る恐る目を開けると、目の前には見覚えのあるグローブが。


「碧…?」


ギリギリのところで碧が捕球してくれていたんだ。


「危ねーだろうが!気をつけろ!」


バッティング練習であらぬ方向に飛ばしてしまったらしい1年生が、青ざめた顔で駆け寄ってくる。


「すみませんでしたっ!!」


私、碧、龍、の3人に1度ずつ頭を下げてくれた。


「まっ、そういうこともあるって。気にしなくていいよ」