きらめく星と沈黙の月

窓の外で、碧が鈴宮さんの足元を指差した。


すると、鈴宮さんは大袈裟な動きをして碧に抱きついた。


「……なにあの子」


「うっわー、アカン。見たらアカン」


大雅が私の目を手で覆ったけど、もう遅い。


「あー、ほらほら、碧もさすがに拒否ってるって」


「もううるさいっ」


なんであんなシーン見せられなきゃいけないの。


イライラする。


易々と抱きしめられないでよ。


なんで簡単に抱きしめられたりするの?


「うわ、ヤバイ、碧にバレた」


「もういい。放っとこあんなヤツ」


こっそり見てたことがバレたのなら、それを逆手にとってやる。


碧側から見えるように、大雅に自分の腕を絡める。


「行こ、大雅」


戸惑う大雅を無理やり歩かせ、その場を立ち去る。