きらめく星と沈黙の月

栗ちゃん、それから3番打者が帰還。


碧はゆっくりダイヤモンドを回る。


三塁から戻ってくる碧の視線は、観客席に向いていた。


誰かを探しているような目の動き。


「星矢先輩かっこよすぎない?」


「まーたファン増えるよ」


「えぇー、やだなぁ」


心臓がバクバクうるさい。


久しぶりに見たあの強い打球。


懐かしいな……。


4番も打てて、エースでもあって…。


そんなに強くない少年野球チームを底上げしたのは碧。


言葉よりもプレーでチームを引っ張る影のキャプテンだった碧。


誰もが碧を頼りにしていた。


きっとそれは今も同じ。


藤北のために、ずっとずっと頑張ってるんだろうな…。


私が知らない努力をいっぱい重ねているんだろうな…。