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「昨日のことだけどさ」
カランコロン…と氷がグラスとぶつかり合う音が響く。
陽菜とよく立ち寄るカフェで、静かに話は始まった。
「桜さ、合宿が終わってからずっと星矢のこと避けてたでしょ?」
「うーん…まぁ……」
避けようと思って避けたわけじゃないけど、なんとなく無意識のうちに…ね。
「星矢はそれがショックだったんだってさ。桜が星矢を避けた理由は私だろうけど、何も知らない星矢からすれば、理由もなしに避けられたわけ。
でね?星矢は桜と仲直りしたいから…ってプレゼント用意しようと思ったんだってさ。けど、知っての通りアイツセンスないじゃん?だから、桜と仲の良い私と一緒に、桜が好きそうな物を選びたいって考えたみたいだよ。
だから星矢は私を誘って、昨日ショッピングモールに行ったの。私と桜は背丈も体格も似てるから、私に合うサイズなら桜にも合うし…。桜の好みを一番知ってるのは私だし…。
だから、ホントに桜の誤解なの。星矢は純粋に桜のために私と出掛けたんだよ」



