きらめく星と沈黙の月

─コンコン


「もう!何!?」


まだ私に用があるわけ?


さっさと練習行けっての。


「桜」


……あ…。


「…ごめん、碧かと思った」


入ってきたのは陽菜だった。


また陽菜に八つ当たりする形になっちゃった…。


「ごめん…陽菜…」


昨日から陽菜に当たってばかりだ。


頭では陽菜は悪くないって分かってる。


だけど、イライラしちゃって…。


なんて、言い訳だよね。


「ホントにごめん」


「桜……」


陽菜が床に転がったボールを拾い上げる。


「私には謝って、星矢にはブチギレてるあたり、桜らしいね」


いつも通りの笑顔でカゴにボールを入れてくれた。


「話は部活終わりにするとして、私たちは仲直りってことでいいかな」


「うん…!!」




不穏な空気が立ち籠める部室に、澄んだ風が吹いたような気がした。