きらめく星と沈黙の月

なんでこんなにイライラするのか分からないけど、とにかく碧に腹が立つ。


陽菜と二人でデートしていることが許せないんだ。


「これはデートじゃ─」


「言い訳なんて聞かない。ホント見損なった」


これが陽菜以外の女の子ならまだ許せた。


けど、オギの彼女である陽菜とデートだなんて許せるわけがない。


「誕プレ何にしようかなって考えてた私がバカだった。私服がダサいから服でも買ってあげようかなってここに来た私がバカだった」


「だから─」


「もう陽菜から服は貰ってるんだもんね。ホント、バカみたい」


碧がそんなひどいことする人間だと思わなかった。


なんでよりによって陽菜と…っ。


「桜!」


碧の後ろから姿を見せたのは、焦った表情を浮かべた陽菜。


さっき碧が陽菜に合わせていた服を片手に、私に近づいてくる。


「来ないでよ。そんな服持って、私に見せびらかしたいの?」


陽菜も陽菜だ。


私の気持ちを知ってるくせに、碧が選んだ服をわざわざ持ってくるなんて。