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「アホか!なんで今の状況で勝負すんねん!」
合宿最後は紅白戦で締める。
大雅はもはや監督。
「お前なぁ…あの状況で勝負仕掛けれんのは碧だけやで。自分の実力わきまえ。いくら碧がすごいからって真似するだけやったらアカン。お前のプレイせな」
ベンチに戻ってきた長谷川龍斗(はせがわりゅうと)に大雅が説教をする。
碧と肩を並べられるピッチャーが必要だということで白羽の矢が立ったのが2年の龍。
肩を並べるのは無理でも、予選の準決勝や決勝で投げられる技量をつけなければならない。
一人だけに頼るんじゃなく、交代で投げられるチームの方が強い。
対して藤北は、碧一人だけが抜きん出ているだけ。
それじゃ勝てないことは痛いほど分かっている。
だからこそ、全員のレベルを底上げしようとこの合宿を行ってきた。



