きらめく星と沈黙の月

選手の身体を守るのも監督の役割の一つなのに…。


でも…藤北も同じだ。


高熱の碧に頼りきりだった。


「…碧と同じだね」


「星矢も怪我?」


「…ううん、熱。準決勝の日、高熱があったの。だけど碧はマウンドから降りられなかった」


マウンドを降りてからも、ベンチに下がらせてもらえなかった。


あんなに苦しそうだったのに、甲子園のために…。


「ホンマ…甲子園って何なんやろな。俺ら自身よりも大事なもんっておかしいわ」


…大雅には大雅の苦悩があるんだろうな。


私立全寮制の強豪校だからこそ、もっともっとツラいことがあったんだろう。


「星矢には夢叶えてもらいたいけど…大事なもん見失うなよって言いたいな…」


星空を見る大雅の目は、星よりももっと遠くを見つめているようだった。