案の定、片づけには2時間以上かかってしまった。
1度掃除し始めたらとことん綺麗にしたくなる性格のせいでもある。
「あっ、カギかけなきゃ」
合宿所に戻りかけたところを、慌てて引き返す。
倉庫の南京錠を目にした途端、中1のあの日がフラッシュバックする。
瑠璃にまんまとしてやられた一件。
あの時…どうするのが正解だったのかな。
すぐにカギのことを説明すればよかったんだろうか。
碧は…私を信じてくれただろうか。
答えはきっとノーだ。
碧は私じゃなくて瑠璃を選んだ。
私と瑠璃じゃタイプが違いすぎる。
瑠璃のことを好きになったのなら、私が好かれる可能性なんて万に一つもない。
私は瑠璃と違って可愛くないし、世渡り上手な性格でもないし、誰にでも笑顔を振り撒ける愛想のよさもない。



