きらめく星と沈黙の月

「碧…!!横になれる?動けそう…?」


とにかく、ソファに移動させなきゃ。


硬い椅子しかないダイニングじゃ休めない。


「立てる…?」


「…大丈…夫…」


どんどんどんどん呼吸が荒くなって、碧の額に汗の粒が増えていく。


「とにかく冷やさなきゃ。碧は動かないでここに座ってて」


きっと、熱が上がってきたんだ。


急いで冷蔵庫の方へ回り、冷凍庫を開ける。


「氷も保冷剤もないじゃん…。どうしよう…」


碧は、テーブルに突っ伏してゼェゼェいっている。


早くどうにかしなきゃ。


すがる思いで電話をかけると、お母さんはワンコールで出てくれた。


「お母さん!どうしよう!碧の熱が…っ」 


『熱?解熱剤は飲んだの?』


「解熱剤?─碧、解熱剤飲んだ?」


問いかけても反応がない。


「碧…っ。どうしようお母さんっ」


『氷はないの?』


「ないっ。お母さん、早く来て!碧が…っ」


冷静なお母さんの対応がじれったい。


『すぐ行くわ。玄関の鍵を開けておいて』


「わかった!」