きらめく星と沈黙の月

碧の身体も心も、私が思っている以上に強い。


あんなフラフラしているのに、2者連続三振。


ツーアウト、ランナーはなし。


打者は…4番だ。


碧が勝負を避け続けている4番。


どうするの碧……。


何度目かのサインで、碧は頷いた。


膝に手をついて呼吸を整える。


そして、キャップに触れ、振りかぶる。


魂の1球だった。


直球。ストレート。


勝負しにいったんだ。


それも、ストレートで。


「…碧……」


投げ終えた碧は、今までで1番バランスを崩し、倒れそうになる。


なんとか踏ん張って耐えたみたいだけど、もう限界なのは明らか。


もう誰でもいいから碧と変わらなきゃ…っ。


碧の身体が持たないよ…っ。