きらめく星と沈黙の月

キャップの縁に触れ、首を縦に振る。


碧を突き動かしているのは負けん気。


体調不良を言い訳にしない強い心。


そして…仲間を思う心。


工藤先輩の高校野球をあれで終わらせたくないという思い。


死ぬ気で打って、走って、仲間のために繋いだ打線。


甲子園への強く熱い思い。


顔を歪ませながら投げ続ける碧から、たくさんの思いが伝わってくる。


夏をこんなところで終わらせまいという強い強い思いが、碧を突き動かしている。


「…すごい……」


この回、碧は誰も塁に出させなかった。


ベンチに下がる碧の身体はフラフラだった。


碧の意識がどこまであるのかさえ分からない。


なんであんな球が投げられるのか。


速さも、コントロールも、平時の碧そのものだった。


今度は皆が碧の思いを繋げる番だ。