きらめく星と沈黙の月

「嘘でしょ……工藤先輩……っ」


先輩は担架で運ばれていき、代走が送られた。


碧だけじゃなく、工藤先輩まで…。


予期せぬ事態に、流れは切断され、藤北の猛攻は幕を閉じた。


7ー7。


8回表。


マウンドに現れたのは碧だった。


もう限界なんじゃないの…?


足元もおぼつかないのに、そんな状態で投げれるの…?


もう失点は許されないんだよ…?


「碧……っ」


きっと碧は熱がある。


4回戦で雨の中試合をしたからかもしれない。


無茶だ。


無茶だよ……っ。


「…碧……」


碧は今、何を思ってそこに立ってるの…?


孤独?不安?


それとも……。


“負けてたまるか”


碧の口がそう動いた気がした。


ふらついていた足元が定まった。