きらめく星と沈黙の月

誰にも手出しさせない力強く、それでいて緻密。


このまま…どうかこのままでいて…。


7回裏。


藤北の猛攻が始まった。


ノーアウト、ランナーは3塁。


打席に立つのは栗ちゃん。


「栗ちゃん……っ」


ストライク。


「お願い…」


ストライク。


相手校のエースが振りかぶる。


「栗ちゃん…っ!!」


カキーーンッ


どんよりした空に爽快な音が響く。


三塁ランナーが走る。


栗ちゃんも走って走って─。


「ホームランだ…!!」


スタンドに入った。


栗ちゃんが打った球が、スタンドに入った…!!


これで6ー7。


点差が縮まった…。


皆、頑張ってる。


碧の頑張りが報われるように、頑張ってるんだ。


碧と一緒に甲子園への切符を手に入れるために、皆で頑張ってるんだ。