きらめく星と沈黙の月

綺麗にバットにヒットし、セカンドの頭上も、ライトの頭上も抜ける。


「碧…!!!」


地面に落ちるのが先か─


碧が捕るのが先か─


地面まであと数センチ。


碧が飛び込んだ─。


「届けっ!!」


ザッッと地面に摩られる白いユニフォーム。


そのグローブには…白球が収まっていた。


「捕った……」


碧…っ!


これでまで1アウト。


でも、確実に流れは変わった。


碧が変えたんだ。


工藤先輩の後ろには、碧を始めとする負けず嫌いの集団が守っている。


それがどれだけ安心感に繋がるか、碧なら誰よりも分かっている。


そこからの工藤先輩は強かった。


1球目とはまるで別人の投球。