きらめく星と沈黙の月

別に、先輩や後輩がヘタなんじゃない。


碧が上手すぎるんだ。


碧はそれを分かってる。


碧……。


無茶しないでよ…。


「碧は一人じゃない……」


一人じゃないんだよ…。


─ポツ…ポツ……


「…雨……」


4回戦も雨だったのに、今日もまた雨…。


ただでさえ体力がキツそうなのに、大丈夫かな…。


小雨だけど、確実に碧の体力を蝕んでいく。


それでも碧は投げ続けた。


あんなに息を切らしているのに、1球目と変わらない豪速球。


鬼気迫る投球に押されたのか、相手校のバッターは次々アウトに。


この回、碧は無失点を守り抜いた。


「…碧……」


碧が無理してるのは、誰の目にも明らかだった。


だけど、それでも碧は…。


カッコいいよ…カッコいいけど…っ。


ホントに平気なの…?