きらめく星と沈黙の月

『続く5番星矢くんの治療を行います。しばらくお待ち下さい』 


え……?


碧の治療…?


何があったの…?


たしかに、今日の碧はすべてがおかしい。


きっと、体調が悪いなか無理してるんだ…。


「碧……っ」


それからしばらくして、碧はフラフラしながらベンチから出てきた。


だけど当然打てるわけもなく見逃し三振。


続く6番も三振に終わり、あっけなくチェンジ。


4ー7のまま、6回が始まった。


マウンドに立つのは、やはり碧。


闘志に燃えているのがよく分かる。


碧がいるから藤北はここまで来た。


碧がピッチャーだからこそ、ここまで来れた。


部内で碧と肩を並べられるピッチャーはいない。


先輩も歯が立たない。


実力差がありすぎる。


だからこそ、碧はマウンドを降りようとしないんだ。


どう見たって碧の様子は異様だ。


なのに、マウンドを降りない。