**
「悪いな、こんな朝早くに付き合わせて」
「いいのいいの。私は碧と一緒に登校できるだけで嬉しいから」
まだ朝の5時台なのに、外は暑い。
「栗ちゃん、許してくれるかなぁ」
「…どうだかな。二人で頭下げれば、気持ちは伝わるんじゃねーの?」
そう。
朝練が始まる前に栗ちゃんに謝るために早起きをした。
碧と一緒だから心強いけど、やっぱり緊張はする。
「あ。それとさ、お願いがあるんだけど」
「うん?」
「お守り作ってほしい」
…お守り…?
私が……?
碧のバッグには、もうすでにマネから貰ってるお守りがついている。
陽菜が寝る間を惜しんで縫いつけていたユニフォーム型のお守りが。



