きらめく星と沈黙の月

「よしっ、これでわだかまりは無しだね!」


過去は忘れ、私は野球に関われる。


もう私たちは大丈夫。


元の関係に戻れたんだ。


「碧たちの初戦、観に行ってもいい?」


「当たり前だろ?」


「ホントに!?」


試合、観てもいいんだ。


もう、コソコソ隠れる必要もないんだ。


「碧ーっ!」


ガバッと勢いよく抱きつくと、碧はヨロケもせずに受け止めてくれた。


「よかったぁ。ホントによかったぁ…」


試合が見れるんだ。


「1」を背負ったエースの碧を、晴れ晴れした気持ちで見ていいんだ。


嬉しくて嬉しくてたまらない。


「ねっ、碧。嬉しいねっ」


抱きついたまま顔を上げて見上げると、


「………暑い」


……は?


「クーラーもついてない部屋で抱きつかれると暑い」


……。


「感動を返せバカヤローっ!」


こんなタイミングで、なんてことを。