きらめく星と沈黙の月

─ピーンポーン


不穏な空気の中、間延びした音が鳴り響いた。


「はーい」


パタパタとお母さんが玄関に駆けていく。


「あら碧くん!うちに来るのは久々なんじゃない?」


…碧……?


なんで…?


「こっちで夕飯いただいてもいいですか?」


「えぇ、もちろん」


二人の声が近づいてくる。


「ちょうど碧くんの話してたのよ~。調子はどう?」


「まぁ…ぼちぼちっすかね」


─ガチャ…


ダイニングの扉が開いた。


「さぁ、座って座って」


何のつもりかしらないけど、お母さんはわざと私の隣の椅子を引いた。


食卓に緊張が走ったように感じたのは私だけだろうか。


「ご飯大盛りにしとこうか?」


「はい!」


「コロッケは?何個食べる?」 


「あー、3つで」


「ポテトサラダはこれくらいでいい?」


「あ、それグリーンピース入ってますよね」


「あら~気のせいじゃない?」


「俺グリーンピース…」


「好き嫌いはダメよ?はい、どうぞ」


「…あざっす……」


…私だけのようだ。