きらめく星と沈黙の月

「…試合までには仲直りしてね」


「分かってる」


また無言の時が続く。


碧は目を合わせようとしてくれなかった。


旧校舎内の空気が嫌に肌寒い。


「…じゃ、俺はミーティングがあるから。先帰っといて」


「……うん」


“一緒に帰えろ、待ってて”という言葉を一瞬だけでも期待した自分がバカらしい。


「……暗いから気をつけてな」


「あ……うん…」


じゃっ、と小走りにグラウンドに駆けていく碧。


なんだかんだ優しいんだ。


だからこそ、碧が何を考えているのか分からない。


碧が優しいのは天性の性格。


怒ってようがなんだろうが、碧は優しい。


今日のことできっと余計に嫌われちゃったんだろうな…。


「…あーあ……」


何やってんだろ…私。


ついたため息は、誰にも届かず静かな夜空へと消えていった。