きらめく星と沈黙の月

…オギが言ってることはよくわかるし、たぶん正しい。


俺のことやチームのことを考えて言ってくれてるのも、言葉を選んでくれてるのも伝わった。


けど……。


「俺らには俺らの事情があるんだよ」


高校野球が終わるまで放っておいたら、俺たちの溝は永遠に埋まらない。


チャンスはもう、今年の夏と来年の春夏の3回だけ。


今年は定期戦があったから、1番のチャンスなんだ。


「わかるよ。お前らの間に変な空気が流れてるのは知ってる。昨日だって明らかにおかしかった」


「だったら理解してく─」


「お前は分かってないよ。藤北には万全の状態のお前が必要なんだよ」


ラーメンの湯気は消え、周囲のざわめきもなくなったように感じる。