きらめく星と沈黙の月

だけど、こんな近くで見てたら碧に睨まれそうで嫌だな…。


「ここからの方が見やすい」


オギはそう言って階段の最上部に腰を下ろす。


「……私は帰るね」


「えー、付き合ってくれてもいいじゃん」


「…でも…」


客人には目もくれず、茶色い白球を追いかける碧を見ると、ここにいるのが申し訳なくなってくる。


碧の邪魔はできない。


今は、予選を控えた大事な時期。


野球中の碧とは関わらない方がいい。


「…碧も喜んでるって。桜ちゃんが来てくれて」


「そんなことないよ。ホントに、そんなことないから」


オギは知らないかもしれないけど、私と碧の関係はそんなに簡単じゃない。


「そう?まぁたしかに、たまに二人に変な空気が流れてるなとは思ってたけど」