きらめく星と沈黙の月

オギの元気を取り戻す役に立ったんならよかったけど…。


「碧が言ってた。“桜子の隣は居心地がよくて、悩んでる時に1番正しい対応をしてくれるのはいつも桜子なんだ”って」


そうなんだ…。


碧、そんなこと思ってくれてたんだ。


「ふふっ」


嬉しいな。


“居心地がいい”か。


私もそうだよ、碧。


私も碧の隣が1番居心地がいいんだよ。


「桜ちゃん、ちょっとついて来て」


「えっ?」


今度は急に立ち上がり、スタスタ屋上から出ていってしまう。


マイペースだな…。


もうちょっと喜びに浸りたかったのに。


「オギ?」


小走りに追いかけると、オギはグラウンド入り口の階段で立ち止まった。


5段の小さな石階段を下りると、グラウンドに入れる。


石階段以外の外周は緑のフェンスになってるから、視界を遮らずにグラウンドを眺めるにはここが最適。