きらめく星と沈黙の月

何も言ってくれない、何も反応してくれない。


せっかく出した勇気がへし折れてしまった。


泣きそうになりながら教室を出ようとした時、グイッと腕を掴まれた。


『…な…なに?』


視線が私たちに集まっている。


こんなところを瑠璃に見られたら、何されるか分からない。


とにかくここを立ち去りたかった。


『話があるから…部活終わったら、桜子ん家に寄る』


“桜子”


久しぶりに名前を呼んでくれた。


『…あ…碧…』


名前を呼んでも、嫌な顔はしなかった。


一歩前進の証だった。


この時は、なんでこんなに急に碧の態度が変わったのかを疑問に思いもせず、舞い上がっていた。


そして、すぐさま悲しみの淵に突き落とされることになる。