きらめく星と沈黙の月

その間、心美と理彩はずっと碧にベッタリ。


なんか…イライラする。


「碧」


名前を呼んでも気づいてくれないし。


私には見向きもせずに二人と喋ってるし。


心美も理彩も可愛いからなぁ…。


スタイルもいいし…。


「…碧ってば」


「でね!?そのとき心美がさ!」


私の声は理彩の大きな声と心美の笑い声で掻き消されてしまう。


「……もう。先帰るよ」


掃除は終わったのに、いつまで喋るつもりなんだか。


「あれ、桜ちゃん、碧と一緒に帰るんじゃないの?」


イライラしながら廊下に出ると、オギがそう話しかけてきた。


「見ての通り心美たちと楽しんでいらっしゃるから、置いて帰る」


ホント、むかつく。