きらめく星と沈黙の月


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「桜子!」


放課後、教室掃除をしていると、部活に行ったはずの碧が戻ってきた。


その瞬間、女子の視線が突き刺さったような気がした。


「顧問の都合で急にオフになったから、久々に一緒に帰ろーぜ」


朝は一緒に登校しても、部活が忙しい碧と帰りが一緒になることは滅多にない。


「あとちょっとで掃除が終わるからちょっと待ってて」


「ほーい」


そう間抜けな返事をしながら、碧の足は当たり前のように掃除ロッカーに向く。


そして、当たり前のように掃き掃除を手伝ってくれる。


「ありが─」


「碧くん優し~!」


「ホント助かるぅ」


さっきまでサボってた女子二人が碧を間に挟んで急に掃き始める。