きらめく星と沈黙の月

その時確信した。


私はこの女に勝てない。


何もかも、勝てない。


碧を、クラスメートを、味方につけた瑠璃に勝てるはずがない。


学校という場所は、集団から外れたらアウトなんだから。


予想はしていたけど、翌日から嫌がらせは激化した。


今までは碧が近くにいて、その碧にバレない嫌がらせといえばたかが知れていたけど、もうそうはいかない。


碧と私は、口を利かなくなっていた。


正確には、私が避けていた。


思い返せば、瑠璃の思う壺だったんだろうけど。


碧に話し掛けられても無視をし続けていたら、話しかけてくることもなくなった。


教室では、瑠璃が私にベッタリくっついていて、さぞ仲良しに見えていたことだろう。


だから碧は瑠璃号泣事件を、ただの喧嘩だとしか認識していない。