『お疲れ、碧』


『おう。桜子もちゃんと水分取れよ?』


『うん!ありがと』


小学生の頃から憧れだった。


碧の側で支えられるマネージャーという立場が。


そして、中学に入り、すぐに入部届けを出してマネになった。


マネとして見る碧は一段とカッコよくて、キラキラ輝いていた。


誰よりも先に練習に来て、誰よりも遅くまで練習を続ける碧。


碧だけ飛び抜けて上手いのは素人の私にもよく分かった。


だけどいつも冷静に周りが見えていて、独りよがりになることはなかった。


『桜子ちゃん!タオル洗濯機に入れてきてって言われたんだけど、どこに行けばいい?』


私より少し後にマネとして入部してきた瑠璃。


明るく優しく、そして可愛い瑠璃は野球部のマドンナ。