「っ……は」 ドクンと心臓が大きく音をたてた。 上手く息が吸えなくて、しばらくごほごほと咳を繰り返した。 目を開くと、涙でうっすらとにじんだ、見慣れた風景が広がっていて。 ハッと我に返って起き上がると、俺は自分のベッドで寝ているところだった。 驚いて目を見開くと、頭がズキっと痛んで、うめき声をあげた。 ……頭、痛。 これは過去にやってきたことで、脳に負荷がかかっているせいなのか。それとも……。