LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~

そのコンビニの袋の中には、私の事も考えて買って来てくれていたのだと思う、生クリームがたっぷりと載ったプリンが入っていた。


昔、兄が言っていたが、篤さんは甘い物が嫌いだと。


なら、これは確実に私に、だろう。



後、紙パックのこのグレープフルーツのジュースも私用かな?と手に持つ。


そして、冷やし中華も入っていて、
これもそうだ、と笑ってしまう。



私がその冷やし中華を食べていると、
篤さんがリビングに入ってきた。


髪がまだ少し湿っていて、
その表情はスッキリとしている。



「結局、冷やし中華頂いてますけど、
良かったですか?」


「ああ。お前に買って来たやつだから、構わねぇ」


篤さんは私の横に座り、その袋からカツカレーを取り出している。



「篤さん、カツカレー好きですよね?
食堂でもよく食べているから」


「そうか?
カレーは好きだからな」


そう言って、それを開けて食べ出した。


温めなくていいのだろうか?と思うけど、
特に気にならないのか、けっこうなペースでそれを平らげている。



「俺の姉貴、二人共もう結婚して子供居んだけど、
上の姉貴が最初の妊娠の時、よく冷やし中華食ってた」


「それで、私が妊娠してるって思ったんですね?」


私が冷やし中華を食べているのを、食堂で見掛けて。


妊娠してるからか、最近暑いからか。


やはり、冷やし中華は美味しいな、と今も思う。