もう二度と来られないと思っていた篤さんのマンションに、
再び足を踏み入れた。


今回は、妊娠検査薬を買ったついでに、
ドラッグストア隣のドンキで、下着と、お泊まりセット的な化粧水と、歯ブラシ等も買う。


その代金も妊娠検査薬のお金も、篤さんが払ってくれた。


私は自分でそれらを払うと言ったけど、それは半ば強引で。



私が篤さんのマンションのリビングに入ると、
花子が私に駆け寄って来る。


私の事を覚えてくれていたのかな?


凄く嬉しい。



「とりあえず、シャワー浴びて来い。
体調悪いなら、無理しなくていいが」


「いえ。
体調大丈夫です。
篤さんに会ってから、なんだか良くなって来たみたい」


その私の言葉に、そうか、と篤さんは少し照れたような顔を浮かべていた。