「篤とは、19の時共通の知り合いが居たから再会して、そっから仲良くなったんだけど。
斗希は、篤通して縁あるけど、
梢ちゃんのお兄さんとか、基本、あのグループと俺は関係ないんだけどね」
だから、とケイさんは言葉を続ける。
「梢ちゃんは俺に篤の何が聞きたいのか分かんないけど、
俺は19歳からの篤しか知らない」
そう言って私を見るそのケイさんの顔を見ていると、
私の篤さんに対する好意さえも見抜かれているような気がした。
「中学の頃の篤さんの事は、兄から聞いてるから、けっこう知ってます。
その後の篤さんの事も、多少は兄に聞いたら分かるかも」
「あ、それもそっか」
「べつに、篤さんの何が聞きたかったわけじゃないんです。
昔の篤さんの事を知ってる人と話したかった。
篤さんは、どんな人なんだろって」
篤さんの事をずっと好きだったけど、
私はあまり篤さんの事を知らない。
そして、好きな人の事を何でもいいから知りたいと思う。
「俺の知ってる篤は…。
帰り道の道路で、さ迷ってる子猫を思わず拾ってしまう、お人好しかな?」
猫と聞いて、あの篤さんのマンションに居た、花子って名前なのに、オスだというあの黒いハチワレの猫を思い出した。
「その猫オスなんだけど、子猫すぎてそのシンボル?っていうの、分かんなくて。
篤、その猫にメスの名前付けたんだけど、後にオスだと分かって」
そう言う事だったのか。
"ーー最初メスだったんだけど、
急にオスになってよーー"
性転換したわけではなかったのか。
「そんな風に、ちょっとそそっかしい所もあるかな?篤。
社交的じゃないけど、友達も多いし」
篤さんの事を話すケイさんは、
兄と同じように、篤さんの事が大好きなのだと分かる。
斗希は、篤通して縁あるけど、
梢ちゃんのお兄さんとか、基本、あのグループと俺は関係ないんだけどね」
だから、とケイさんは言葉を続ける。
「梢ちゃんは俺に篤の何が聞きたいのか分かんないけど、
俺は19歳からの篤しか知らない」
そう言って私を見るそのケイさんの顔を見ていると、
私の篤さんに対する好意さえも見抜かれているような気がした。
「中学の頃の篤さんの事は、兄から聞いてるから、けっこう知ってます。
その後の篤さんの事も、多少は兄に聞いたら分かるかも」
「あ、それもそっか」
「べつに、篤さんの何が聞きたかったわけじゃないんです。
昔の篤さんの事を知ってる人と話したかった。
篤さんは、どんな人なんだろって」
篤さんの事をずっと好きだったけど、
私はあまり篤さんの事を知らない。
そして、好きな人の事を何でもいいから知りたいと思う。
「俺の知ってる篤は…。
帰り道の道路で、さ迷ってる子猫を思わず拾ってしまう、お人好しかな?」
猫と聞いて、あの篤さんのマンションに居た、花子って名前なのに、オスだというあの黒いハチワレの猫を思い出した。
「その猫オスなんだけど、子猫すぎてそのシンボル?っていうの、分かんなくて。
篤、その猫にメスの名前付けたんだけど、後にオスだと分かって」
そう言う事だったのか。
"ーー最初メスだったんだけど、
急にオスになってよーー"
性転換したわけではなかったのか。
「そんな風に、ちょっとそそっかしい所もあるかな?篤。
社交的じゃないけど、友達も多いし」
篤さんの事を話すケイさんは、
兄と同じように、篤さんの事が大好きなのだと分かる。



