チャペル内の淡いオレンジ色の光が、
私達を包み込むように照らしている。


「あれだ。こういうのがあるみたいだ。
本当は、プロポーズの為の演出のプランみたいだが。
結婚式代わりに、なんつーか、これが俺からのクリスマスプレゼントだ」


そう話す篤さんは、こちら迄伝染するくらいに照れていて。


私は篤さんへのクリスマスプレゼントのMONTBLANCのボールペンは、既に自宅で渡していた。

すると、篤さんは、


「俺はクリスマスプレゼントは、後で渡す」


と、言っていた。


そう言って、特にプレゼントらしき物を持っていない事を、ずっと気になっていたけど。


そういう事だったのか。