「次はお前。
立て」
そう言って、あの富田とかいうウザイ奴の前に篤さんは立った。
その富田さんは、ゆっくりと立ち上がった。
その足が、痺れなのか怯えなのかで震えている。
「お前は、なんで梢に振られたんだ?」
「俺は、梢さんにウザイと言われて振られました」
やはり、振った理由はそれなんだ、と思うと同時に、
今のその富田さんは、先程迄のウザイ話し方ではなくて、普通で。
「お前ウザイのか?
そんな感じしねぇし、顔もけっこうイケメンなのにな?」
そう篤さんは首を傾げているけど。
その富田さんに、何故、先程迄のあのウザさを出さないのだと、思ってしまう。
これだと私が一方的に勝手にウザイとか言いがかりで別れたみたいだし!
「けど、梢さんは俺の事ウザかったみたいで…。
告白しても振られて、付き合って貰えませんでした」
「は?お前は梢と付き合ってねぇのか?」
え、付き合ってないの?
それで、この人の事があまり記憶に残って無かったのか。
「はい。梢さんが社会人になりたての頃、コンパで知り合いました。
その時、梢さんに一目惚れしまして、その場で告白したのですが。
先程お話ししたように、ウザイと振られまして」
そう言われて、この人の事少し思い出して来た。
それはミヤコの友達が開いてくれた、有名商社の人達とのコンパで。
私の隣の席に座った、この富田さんに唐突に告白されて、ウザイと断って…。
そのコンパの時も、先程迄のウザイ感じだったな…。
てか、この人みたいに付き合ってなくて振った男なんか、もう数えきれない程いるのに。
そんな人達に迄こうやって恨まれているとか、
もう洒落になんないんだけど。
立て」
そう言って、あの富田とかいうウザイ奴の前に篤さんは立った。
その富田さんは、ゆっくりと立ち上がった。
その足が、痺れなのか怯えなのかで震えている。
「お前は、なんで梢に振られたんだ?」
「俺は、梢さんにウザイと言われて振られました」
やはり、振った理由はそれなんだ、と思うと同時に、
今のその富田さんは、先程迄のウザイ話し方ではなくて、普通で。
「お前ウザイのか?
そんな感じしねぇし、顔もけっこうイケメンなのにな?」
そう篤さんは首を傾げているけど。
その富田さんに、何故、先程迄のあのウザさを出さないのだと、思ってしまう。
これだと私が一方的に勝手にウザイとか言いがかりで別れたみたいだし!
「けど、梢さんは俺の事ウザかったみたいで…。
告白しても振られて、付き合って貰えませんでした」
「は?お前は梢と付き合ってねぇのか?」
え、付き合ってないの?
それで、この人の事があまり記憶に残って無かったのか。
「はい。梢さんが社会人になりたての頃、コンパで知り合いました。
その時、梢さんに一目惚れしまして、その場で告白したのですが。
先程お話ししたように、ウザイと振られまして」
そう言われて、この人の事少し思い出して来た。
それはミヤコの友達が開いてくれた、有名商社の人達とのコンパで。
私の隣の席に座った、この富田さんに唐突に告白されて、ウザイと断って…。
そのコンパの時も、先程迄のウザイ感じだったな…。
てか、この人みたいに付き合ってなくて振った男なんか、もう数えきれない程いるのに。
そんな人達に迄こうやって恨まれているとか、
もう洒落になんないんだけど。



