そんな時。


うちの部署の入り口の前に、近藤龍馬が立っていた。


レディトイプロジェクト部の扉は終日開けっ放しにしてあり、
だから、すぐにその存在に気付いた。


「川邊部長、今朝の件なのですが。
第5会議室の方で、お時間少しよろしいですか?」


「ああ」


篤さんはそう言って、私に視線を向けて来る。


行くぞ、と言う感じに。


「松嶋さん。
少し外します」


「うん。頑張って」


そう、松嶋さんは私を笑顔で送り出してくれる。


なんだが、緊張している事に気付いた。


私の企画、どうなるのだろう?と。