LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~

「とりあえず、もう寝るか」


篤さんからは、シャンプーのような匂いがするので、あの後、お風呂に入ったのか。


「ご飯は、食べた?」


結局、どうなったのだろうか?



「ああ。旨かった」


カレー、食べてくれたんだ。



篤さんは、ベッドの枕元にあるリモコンでこの部屋の電気を消すと、

私にキスをして来る。


本当に、私達の関係って、ワンパターンだな、と思う。


喧嘩の後の、仲直りのキス。


それは、濃厚な感じで。


ただ、今日の喧嘩は明日くらい迄引ずりそうだと思っていたけど。


珍しく篤さんから折れてくれて。


少しずつ、私達の関係も変化して行ってるのかも。


私は、篤さんから唇を離した。


ん?って顔で、私を見ている。


「今日のランチの時ミヤコと話してたんだけど、口でしてあげようか?」


その言葉に、私から身を離すくらいに篤さんは驚いていて。


「お前ら、昼飯中になんて話してんだ?」


「だよね。
私もそう思う」


あれが、お酒でも飲みながらだったら、
もっとえぐい話になっていたかもしれない。


「…じゃあ、口でして貰っていいか?」


そう言った篤さんの口調は、ちょっと照れ臭そう。


表情は暗くて、分からないけど。


きっと、顔が赤くなってそう。


「俺、今まで口でイッた事ねぇから、適当な所で辞めてくれたらいいけど」


そうなんだ。


そんな風に聞いたら。


「絶対に、イかせる!」


なんだが、変にやる気が出て来てしまう。


私が、篤さんのその一番初めてになりたいと。