「もしかしなくても、そうだろうが。
お前、付き合ってた男の事、どんだけ知らねぇんだ?」


そう言われても…。


近藤龍馬の話す話は、基本全て面白くないから。


仕事の話なんか、特にちゃんと聞いていなかった。


「梢、とりあえず定時迄に、
松嶋さんに教えて貰いながら、その美少女アイドル戦士シリーズ初代のカプセルトイ、企画書作れ。
で、明日でもそれ持って、お前の元彼にその話をしに行く」


え、このままこの企画推し進めるの?


マジで?!


なんとなく、今日家に帰ったら、
篤さんと喧嘩だろうな、って予感がした。