「り、りつ!?」
まさか律がそんなことをしてくるなんて夢にも思わなかったわたしは、パニックで声が上擦った。
ちょ、ちょっと待って!!何なの!?
今いったいどういう状況なの!?
律の温もりとか重みとか。
思考はまったく動かないくせにそういうところはなぜか感覚が研ぎ澄まされていて。
なんなら律の心臓の音まで聞こえてくるっていう……
って、それってもしかして、律の心臓の音じゃなくて自分の心臓の音なんじゃ……
「りりりりつ!!ちょ、ほんと退いてってば!!」
色んなものが一気に押し寄せてきて、ほんと色々とキャパオーバーだ。
とにかく離れてもらわないことには冷静にはなれないし、ましてや頭の整理なんて到底できそうにない。


