そりゃ、子供の頃はこんな風によく触れ合っていたけど、
今はあの頃とはちがう。
あの頃はまだ、律のことなんて全然意識してなかったし……
律のことを“好き”なのだと自覚した今は、嬉しいという感情よりも、“恥ずかしい”とか“ドキドキする”とか、そういう気持ちの方が勝ってて。
なんだろう……そわそわして耐えられなくなるっていうか……
とりあえず平常心ではいられなくなる。
だから、なんとかして律から逃れようと思考を働かせるけれど、パニックになった頭じゃなにも思い浮かんでこなくて。
「ちょ、律!?」
そんなわたしの気持ちなんて気づいてもいない律は、いっぱいっぱいになっているわたしのお願いを無視して、事もあろうかわたしの首元に顔を埋めてきた。


